#9 猫の尾を踏んだら、復讐に合わせてやる(予定)
こんにちはm(_ _)m
てぃーだです。
本日鑑賞致しました作品は、
虎の尾を踏む男達
というこれまた大好き黒澤明監督作品。
歌舞伎の”勧進帳”と能の”安宅”をモデルにして制作されております。
”勧進帳”を拝見したことがあったので内容は分かっており、あとは映画としての面白さと”安宅”について予備知識がなかったため、そこがどう変わってくるのかが非常に楽しみでした。
個人的には、”読み上げ”と山伏問答”が歌舞伎とまた違った迫力に、気合にがありとても感動しました。
私の個人的観点からすると2点ほど。
1.義経役の方がめっちゃ綺麗。
仁科周芳さん(制作時にはまだ岩井半次郎の名を継いでいなかったためなのかクレジットは本名がある横に芸名を記載)の顔があの擦れたフィルムからでも、歌舞伎の化粧映えだけではない綺麗さ。
弁慶演じる大河内傳次郎さんが義経に棒で叩いたことに対することに対しての謝意を伝えるために土下座していることに対して義経が許しを解くシーンで、弁慶に対して見入るのが良いんでしょうけど、義経に目が行きました笑
松本金太郎くん(八代目市川染五郎くん)に似ていると思うのは私だけでしょうか?
2.オリジナルの強力
強力を演じた、榎本健一さん。
関所のシリアスなシーンを、細かくコミカルさ、また人情深さある表情を挟むことで、
見ているこちらを楽しませてくれるユーモアさが非常に見所です。
でも、最後の盃のシーンについて勧進帳では、弁慶が酔いが回っているふりをして、舞を踊っている間に義経たちを先に逃がし、自分はあとから逃げる(幕外の飛び六方)のに対し、
映画では弁慶が酔っ払うフリして舞い、強力はただ酒をのんで酔っ払う。
強力が酔から覚めた時には誰もおらず、印籠と豪華な打掛?がかかっているのみ。
そして、最後に強力が飛び六法をしてはけて行くシーン。
わたし的には、やはり弁慶でみたかったなというのがあったのだが、これは歴史ものというよりはコメディーなんだということを伝えたかったからこそ、少しこけながらも飛び六法を強力がするのかなと考えました。
これを気にまだ見ていない、”安宅”も見てみようと思います。
”勧進帳”と何が違うのか。
見た際にはまた記述したいと思います。